アーカイブ | 4月 2016

  • 高血圧治療と食事療法について

    高血圧の治療と言うと降圧剤の服用を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし降圧剤の服用は、高血圧の状態が進行している時や、それによって他の疾患にかかるリスクが高くなっている時に限られます。高血圧が初期の段階では、生活習慣の改善による治療が重視されます。生活習慣の改善においては、たとえば1日30分程度の有酸素運動をすることや、喫煙習慣がある人はそれを止めること、また飲酒も適度な量に留めることなどが求められます。そして食事内容を見直すこと、いわゆる食事療法の実践も、生活習慣の改善に含まれる事柄のひとつです。高血圧と食事内容の間には、とても深い関係があります。まずは塩分の摂取です。食事によって塩分を過剰に摂取することは、血圧が高くなるリスクを高める、またはその症状の程度を進行させる要因であることが明らかになっています。ですから食事に含まれる塩分量を控えることが、高血圧治療においては最も重視される点となります。この場合、塩分摂取量を1日あたり6g未満に抑えることが求められ、これはティスプーン1杯程度の量です。目で見るととても少ない量ですが、しかしたったこれだけのことを実践するだけでも、初期の高血圧においては目に見えて血圧の数値が下がることも多くあります。それから野菜や果物、肉や魚をバランスよく摂取するのも重要なポイントです。脂質の多い食事ばかり食べていると、血管はどうしても柔軟性を失いやすくなります。柔軟性が失われた血管は、血液量の増加による圧力を受けやすくなるため、高血圧を引き起こしやすい血管と言うことができます。ですからバランスのとれた食事を摂取することが、高血圧の治療のためには求められると言うわけです。食事療法においてはこれらのことが医師や栄養士によって指導され、また必要であればこうした条件を満たしている献立の紹介なども行われます。