アーカイブ | 5月 2016

  • 高血圧と塩分摂取量に関連があるのは本当?

    高血圧だと診断されると、治療として投薬の他に生活習慣の改善を行うように指導されます。その中には食事による塩分摂取量を減らすことも含まれているのですが、本当に高血圧と塩分摂取量に関連はあるのでしょうか。中にはどれだけ塩分を減らしても血圧が下がらないため、「本当に塩分を減らすことができているのか?」と自分の食事内容などに疑問を持ってしまう人もいます。
    食事により多くの塩分を摂取して血液中の塩分濃度が高くなると、人間の身体は血液の濃度を一定にしようとして多くの水分を血管の中に引き入れるようになります。それにより血管内の血液量が増えるため、血管に負担がかかってしまいます。高血圧は血管にかかる負担が大きくなる病気のため、塩分を摂取しすぎることは高血圧と関連があると言われています。そのため、治療としても塩分摂取量を減らすような指導が行われています。しかし、日本人の高血圧患者の中で食事の塩分摂取量を減らすことで血圧が下がる人は約20%だと言われています。約60%の患者は、どれだけ塩分を減らしても血圧は下がらないのです。「これでは塩分摂取量と高血圧の関連はないのではないか」と思う人も多くいますが、それでも塩分摂取を減らすことは本当に必要なことなのです。
    血圧を下げることができなくても、塩分を過剰に摂取してしまうことは腎臓や血管、心臓などに大きな負荷がかかってしまうことがわかっています。高血圧はこれらの臓器にも負担をかけてしまう病気のため、塩分摂取の制限は必要になってきます。また、塩分の摂取を制限して血圧が下がるかどうかを簡単に検査する方法がないこともあり、高血圧の患者には「まず塩分摂取量の制限」が行われるのです。